2010年10月4日月曜日

読書環境

今日読んだ本、世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ) (早坂 隆 (著)、中央公論新社)の感想。

タイトルをみて購入したときは日本人をネタにしたジョークだけかと思っていましたが、日本だけではなくあるお題に対して米国や英国、ドイツ、フランス等のジョークも合わせて記述して比較されていてお得な気持ちになれました。加えて各国のジョークが併せて書いてあるおかげで、より日本人(私もその1人)の特徴を感じることが出来ました。ジョークの内容は日本人像がまったく誤解されているなあと思うことから、確かに、と思うもの等、様々なジョークが織り交ぜられていて楽しかったです。この本を読みながら思わず声を出して笑ってしまいそうになったくらいです。

さらに、最初の感想にも書いた通り、同じお題で各国のジョークも記述されているので私自身があまりなじみの無い国でもこういう国なのかなあと想像させられて興味深かったです。(もちろん日本人像が誤解されているように、各国も誤解されたようなジョークも含まれているかもしれませんが、そこは深く考えず楽しみました。)

もう一歩進んだ本書の活用法としては、世界の文化、国民性等を学ぶ入門書としていいかもしれません。もちろん世界の文化等を知るには現地を訪ねて長期間滞在するのが最も良い方法だと思います。しかし、現実的にはそうしたいと思っても実行できる方は少ないと思います。そこまで実行しようと思わなくても、各国の文化、国民性を書いた本を読むのもいいかもしれませんが、それでは少しとっかかりにくいと挫折するなら、まず本書を読むのがいいと思います。何事も最初は興味を持つ、そして楽しむということが重要だと思うので笑いながら読むことができる本書は最適だと思います。

なので単純に日本人ジョークを楽しむだけでも十分価値ある1冊ですし、この本をきっかけに各国の文化、国民性に関心を持ち、さらにもう少し深く掘り下げた他の本を手に取ってみようと思えばなおのことよいと思います。(私はこの段階です。) さらにはもともと外国の文化、国民性に興味があるけどなかなか学ぶ第一歩を踏み出せない方にも低い敷居ですんなり入門できるぴったりな本だと思います。

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