2012年8月15日水曜日

今日読んだ本、統計でウソをつく法 - 数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス) ダレル・ハフ (著) 高木 秀玄 (訳)の感想。

内容紹介

だまされないためには、だます方法を知ることだ!
かの有名な英国の政治家ディズレーリは言った――ウソには3種類ある。ウソ、みえすいたウソ、そして統計だ――と。確かに私たちが見たり聞いたり読んだりするものに統計が氾濫しているし、「平均」とか「相関関係」とか「トレンド」とか言って数字を見せられ、グラフを示されると、怪しい話も信じたくなる。しかし、統計数字やグラフは、必ずしも示されている通りのものではない。目に見える以上の意味がある場合もあるし、見かけより内容がないかもしれないのである。私たちにとって、統計が読み書きの能力と同じぐらい必要になっている現在、「統計でだまされない」ためには、まず「統計でだます方法」を本書によって知ることが必要なのである!

目次

1 かたよりはサンプルにつき物
2 “平均”でだます法
3 小さい数字はないも同然
4 大山鳴動ネズミ1匹
5 びっくりグラフ
6 絵グラフの効用
7 こじつけた数字
8 因果はめぐる
9 統計操縦法
10 統計のウソを見破る5つのカギ

私は統計学があまり好きではないけど、なんとなく好きではないだけで、何故かって聞かれても答えられなかったり、理由がよく分かってなかったのが、本書を読んですっきりした。ウソをつくのに使いやすい道具だからだと気づいた。

実例、身近にありがちな例、実際にだまされているかもしれないというような例が多く、しかも数式を使わずに解説されているのでもっともらしいことに踊らせること無く容易に理解することが出来た。(数学が絡むともっともらしく感じやすかったりするので。もちろん論理的にじっくり検証しながら読めば数学が絡んでも論理的な過ちに気づくことが出来るし、そこが数学で論理的に考えることのいい所だろうけど、全てのことを疑って論理的に厳密に検証しながら読むのは大変なので><)なので、数学が苦手だから統計学も苦手という人には数式が出てこない本書はぴったりだと思う。さらに、想像しやすい実例も多いし。

また、統計学が得意という人、数学が得意という人も、知らず知らずのうちに統計でウソをついてしまってはいないかに気づくことができるいい1冊。そして自分の間違いに気づくことによりより統計学への理解が深まる。

ということで、本書のおかげで統計学があまり好きではない理由が分かってすっきりし、逆に統計学をもっと学んでみたいなあと思うようになってよかった今日この頃。

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