2012年9月13日木曜日

今日読んだ本と感想。

内容紹介

ものづくりの雄、トヨタ。わが国の製造業が総崩れのなかで、ひとり気を吐いているかにみえる。しかし、その優位性が、いま揺らいでいる。超円高の長期化、北米市場での競争力低下、新興国市場での苦戦など、いくつかの不安が見え隠れしているからだ。対照的に、驚異的な躍進を続けているのが、韓国の現代自動車。新興国市場では圧倒的な強さを誇り、生産台数でトヨタを追い越さんとしている。トヨタの栄華はピークを過ぎたのか?ヒュンダイが躍進した秘密はどこにあるのか?日韓の間で起きている大変化を分析する。

目次

プロローグ 躍進する韓国企業
第1章 韓国企業の底力
第2章 日韓自動車産業発展史
第3章 世界市場での日韓自動車戦争
第4章 マーケティング戦略の優劣
第5章 開発システムの優劣
第6章 部品供給システムの優劣―デンソーVS現代MOBIS
エピローグ トヨタは現代に敗れるのか

ヒュンダイがトヨタを超える、韓国に駆逐される日本企業と言われると、少し残念だなあという気持ちになったけど、読んでいくうちにその残念だなあという気持ちは消えていった。といのも必ずしもヒュンダイに追い越される訳でもなく、日本企業が駆逐される訳でもないと感じたから。

まず、韓国企業は官民一体とか、政府による後押し、協力という部分が多い感じがしたから。この方法は上手くいってるときはいいけど、逆に悪くなったときはヒュンダイ等の企業と関係ない韓国企業、韓国国民もそれに巻き込まれる可能性が高いと思うので。(といいつつ、日本でもエコカー減税とかあるにはあったけど。)そしてもう1つ、まだまだ韓国と日本、あるいは韓国国内同士、日本国内同士が同一労働同一賃金になってない様子みたいだから。その歪んだ状態はいつかは、いずれは是正されていくと思うので。(もちろんある程度の歪みは仕方ないけど、まだ、感情の許容範囲以上に歪んでいる印象。実際にアメリカの自動車大手が危機になった時、日本企業の工場労働者より、米国企業の工場労働者は、はるかに待遇が良くて、危機時に人員削減や賃金カットが行われて、実質的にゆがみが是正される方向に進んだので、歪みはなんらかの形で是正されるときが来ると思う。)この2つの条件が日本と韓国、あるいはそれ以外の国の企業でも、揃ってからがある意味本当の競争になるんじゃないのかなあと思う。

あと、韓国企業の成長について、「急速に」とか、『勢いよく」という言葉があったけど、逆にいえば急速に追いつかれたり、抜かれたりするってことは、逆に急速に、勢い良く追い抜いたり、巻き返したりできるってことでもあると思うので。

ということで、将来、日本企業と韓国企業もそうだし、他の国の企業も含めて世界中が同一労働同一賃金になり、同じ土俵に立った時、その後どうなっていくかが楽しみだなあと思った今日この頃。

1 コメント :

匿名さんのコメント...

トヨタから仕事を貰おうと訪ねても相手にされない会社が同じ土俵など乗れる訳が無いトヨタ以外の自動車会社にも敵わないのに1000年無理

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