2017年11月14日火曜日

学習環境

代数系入門 (松坂 和夫(著)、岩波書店)の第1章(整数)、2(数学的帰納法と除法の定理)、問題2.を取り組んでみる。

    • 下に有界な場合。

      ある整数の元mが存在して、すべてのSの元xに対して、m < xが成り立つ。

      すべてのSの元xに対して、x + mとした集合S'を考える。

      S'は自然数の集合なので、整列性より最小元をもつ。

      その元をs0とすれば、s0 - mはSの元であり、Sの最小元である。

    • 上に有界な場合。

      ある整数の元mが存在して、すべてのSの元xに対して、m > x が成り立つ。

      すべてのSの元xに対して、-xとした集合S'を考える。

      すると、S'は整数の集合で、下に有界なので、最小元を持つ。

      その元をs0とすれば、-s0はSの元であり、Sの最大元である。

    (証明終)

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